お金の話だった
はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」
私にとってインターネットはパソコンとかスマホ。
それで何か調べたり、動画を見たり。
初めてパソコンを触ったのは小学校の授業中、
教室で、先生が言った。
【では、ヤフーを開いてください】と。
ご機嫌なワード。ヤフー。Yahoo !
びっくりマークまでついているし。なんやそれ。
しかもこれ、“やほー”だよ!間違ってる、先生。
家にパソコンの無い私はその日初めてパソコンに触れ、
そんなことを考えながら先生の読み方にずっとモヤモヤしていた。
何年後かにナイツ塙の漫才を見た時は、そんな小学生時代を思い出して
エモくて笑えなかった。
私にとってインターネットといえば、
パソコンとかスマホで調べたり、動画を見たり、というイメージ。
現在30歳で自分のMacBookを持ち、毎日ネトフリ三昧の生活は
自分の労働と時代の流れの集大成感がすごい。
でも、同時にこれがピークな気がしていてなんとなく怖い。
いや今、漠然とピークという言葉が浮かんだけど、どういうことだろう。
科学の進歩でいまやパソコン、スマホは一人一台が当たり前の世界になった。
でもお金がないと、買えないものはいつまでも買えない。
このパソコンは、新卒から働いた会社を退職するご褒美で買ったけど、
これからもどんどん発達していくであろう文明の利器みたいなんを、
享受できるお金は、この先のその時々、あるのかしら。
さっきご褒美と言ったけど、この先増えないであろう自分のお金を使っとくなら
今しかないと思って、辞める前に手に入れたのだ。
ああ、なんと、【ピーク】は自分のお金のピークのことだった。
よく考えれば、インターネットはお金がかかる。当たり前のことだ。
子供の頃に家にパソコンがなかったのは、
単に必要無かったからとか、母親の機械音痴のせいだけではない。
金銭の余裕の有無が大きく関わっていただろう。世知辛い。
実はインターネットが使えるのはすごいことなんだ。
お金があって、パソコンが買えて、通信量が支払えるってことだもん。
これからも快適なインターネット生活が送れるようにしたいね。